EVERGOODS Japan Blog

What is ULTRA?
今回のブログでは、この度リリースの新コレクションに採用されている、注目の高機能素材「ULTRA」についてご紹介します。 すでにアウトドアシーンで話題の素材ということもあり、ご存じの方も多いかもしれませんが、ご興味のある方はぜひ最後までお付き合いください。 なお、製品詳細は下記リンクからご覧いただけます。 CIVIC TRAVEL BAG 26L - ULTRA CIVIC ACCESS SLING 1L - ULTRA   「ULTRA」はどんな素材? 「ULTRA」は、100年以上の歴史を持つセイルクロスメーカー、Challenge Sailcloth社のアウトドア部門(Challenge Outdoor)が開発した、次世代の高機能ファブリックです。 現在のアウトドア業界で最も注目を集めているマテリアルのひとつと言われています。 この度の限定モデル、CTB26 ULTRAとCAS1 ULTRAのシェルに採用されたのは「ULTRA 200X」。最大の特長は、ポリエチレン繊維の中で最も強いとされる「UHMWPE(超高分子量ポリエチレン)」を生地の表面全体に使用している点にあります。 UHMWPE / 超高分子量ポリエチレンとは? おそらく日常生活ではほとんど見たり聞いたりすることがない、マニアックな用語かと思います。 まずはポリエチレンについて整理しましょう。 ポリエチレン(PE)は、プラスチック素材の一種で、石油などを原料にして化学的に製造される「合成樹脂」に分類されます。 そのポリエチレンには大きく分けて3種類が存在し、簡単にまとめると以下のとおりです。 低密度ポリエチレン(LDPE) 特徴:柔軟で伸縮性がある 身近な例:マヨネーズの容器、包装フィルム、アパレル用ショッパーなど 高密度ポリエチレン(HDPE) 特徴:低密度ポリエチレンより強度が高く、硬く伸びにくい 身近な例:レジ袋、シャンプーのボトル、ポリバケツ、まな板など 超高分子量ポリエチレン(UHMWPE) 特徴:...
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Kevin Deeのデザインスタジオツアー
EVERGOODSのデザイン・ディレクターを務めるKevin Deeが、まさにブランドの心臓部と言えるデザインスタジオを紹介するムービー、日本語字幕Verを公開しました! 前回のブログを先にお読みいただくと、より楽しんでいただけると思います。まだご覧になっていない方は、下記リンクからぜひチェックしてください。 Blog post :「優れたデザインは存在を感じさせない」 今回はどちらかといえばこのムービーがメインです。なんと40分超の大ボリューム。EVERGOODSの製品開発の裏側を余すことなく紹介しています。 記事としては、動画内の補足情報、筆者が個人的に感じたこと・気になったことなどを後半にいくつか書きたいと思いますので、おまけとしてお読みいただけたら嬉しいです。 前置きが長くなりましたが、ぜひお楽しみください!   いかがでしたでしょうか? EVERGOODSがどのようにものづくりに取り組んでいるのか、これ以上ないほど深掘りされていると思います。 ここからは、動画内のいくつかのシーンについて、補足や筆者が感じたことです。 まずはツアーの最初に紹介された「ギアライブラリー」について。(動画内1:20あたり) 「金庫室」や「貴重品保管室」などの意味を持つ"Vault"とも呼ばれているこのスペースは、ブランド初期の貴重な試作品から、Kevin愛用のアパレル・ミリタリーギアまで保管されていて、まさにギアの宝庫ですよね。 開発チームのメンバーが試作やトレーニングを兼ねたサンプルとして制作した、販売されていないカラーのバックパックやアクセサリーもあるんだとか。 それから、競合他社のさまざまな製品も保管されているのがポイント。それぞれの製品における優れた設計や、反対に納得できなかった部分など、Kevinが実際に使用していたからこその気づきがあるようです。 彼がEVERGOODS製品の解説をするときに、「市場にある製品の〇〇を改善したいと考えた」という趣旨のコメントをすることがよくあるのですが、それは自身が「ギアオタク」であり、たくさんの製品について熟知しているからこそでしょう。つまりそれが、「見つけた課題に対してEVERGOODSがどう取り組むか」という姿勢に直結しているのだと思います。 次に、「パターンメイキング・ステーション」についてです。(動画内6:15あたり) どんな製品を作るかというアイデアやプランが定まったら、まず厚紙でその模型を作るというアプローチが紹介されていました。 Kevin自身も言及していますが、3Dモデリングが普及している現代において、2Dの作業を行なっているというのは意外に感じた方もいるのではないでしょうか。 「鉛筆とハサミで平面の型紙を作る方法を学んだ」という、自身のパターニングの原点とも言える部分を、今もなお大切にしているということですね。 ちなみに、この厚紙模型の一部はSUNWEST STOREにて展示されていますので、気になる方はぜひ足を運んでみてください。 最後に、Kevinが初めて自分で購入したミシンについて。(動画内20:15あたり) 世界的にも高いシェアを誇る日本の老舗メーカー、JUKIのクラッチモーター式ミシンが紹介されていました。 ミシンエリアの紹介パートでも少し触れていましたが、近年では「サーボモーター」という電子制御機能付きモーターを備えたミシンが主流だそうです。 「時代遅れ」「旧式」と本人が言っているのはこうした背景があるからですね。 しかし、今でもその旧式ミシンを愛用しているというKevin。先ほどの厚紙模型作りや、序盤のレコードプレイヤー(動画内4:20あたり)の話などにも共通しますが、なかなかの「アナログ」好きなのがわかります。 古いものをそこまで好むのは一体なぜなのか。筆者は以前彼と会ったときにいろいろと話をしたので、そのような趣味を持っているのはなんとなく知っていましたが、今回の字幕編集をしながらますます気になっていました。次に会ったときには掘り下げて聞いてみようと思っています。   今回の記事は以上です。ここまでお読みいただきありがとうございました! このデザインスタジオツアーの内容について、ご感想や気になったことなどがございましたら、ぜひYouTubeのコメント欄にお寄せください!  
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「優れたデザインは存在を感じさせない」
EVERGOODSの創業者であり、デザイン・ディレクターをも務めるKevin Deeが、ものづくりに対して自身が持つ信念を語るショートムービーが公開されました。 以下は公開に伴った記事の翻訳と、日本語字幕を付けたムービーです。 好奇心が導くものづくりの現場において、これまで開発したバッグは1,000を超える決断の積み重ねによって生み出されています。 縫い目の角度、ポケットの深さ、マチが折れ曲がる方向、パーツを縫い合わせる手順、そして生地の仕上げに至るまでー。 私たちにとってデザインとは、長年愛用できる製品(キャリー)を作り出すために、一つひとつの小さな決断が互いに作用し合った結晶なのです。 優れたデザインとは「存在を感じさせないもの」だと私たちは信じています。 皆さんはおそらく、そうした細かな決断の数々に気づくことはないでしょう。しかし、それこそがまさに私たちの意図するところなのです。 私たちが大切にしているこの信念が、どのように形作られているのか、ぜひこちらの動画でご覧ください。 いかがでしたでしょうか。 短い動画ですが、デザイン・製品開発の裏側やそれにかける情熱、そしてその製品を使う人たちへの想いが詰め込まれています。 動画冒頭の字幕表現について、ここで少し補足をさせてください。 Kevinは次のように語っています。 "I love it when people feel like a bag just works or it's their favorite, even if they couldn't say why." 直訳すると、 「理由はうまく説明できなくても、ただ『このバッグ、使いやすいな』とか『一番のお気に入りだ』と皆さんに実感してもらえる瞬間が、私は大好きなんです。」 というような内容です。 並々ならぬ情熱と労力を注ぎ込んで作り上げた、それこそ1,000以上の試行錯誤やその末の決断の集大成であるバッグでさえ、ユーザーがその背景や細部に気づかなくても構わず、むしろそれこそが狙いである、という姿勢なのです。 筆者はKevinと直接会い、仕事からプライベートまでさまざまな話をしたことがあるので、実に謙虚で思慮深い彼の人柄をよく知っています。 だからこそ、「粋」とも言えるその姿勢で彼がデザインに向き合っているのだということを、いま改めて実感しています。...
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ソリューションダイとは?
EVERGOODS製品のブラックカラーには、「Solution Dyed Black」という名前が付けられています。※一部モデルを除く 商品ページや実際のタグを見て、「普通のブラックとは違うの?」と疑問に思ったことがある方もいるのではないでしょうか。 今回は、このソリューションダイ(Solution Dye)について掘り下げていきます。 ソリューションダイとは何か? ソリューションダイとは、繊維業界における染色方法のひとつです。 特徴を簡潔にまとめると、次の2点が挙げられます。 ①従来の染色方法と比べて、環境負荷を大幅に削減できる ②長期間の使用でも色褪せしにくい このように、サステナビリティと機能性の両面にメリットがあることから、主に繊維・アパレル業界やアウトドアギア業界で急速に普及している技術です。 そして、自然豊かなモンタナ州ボーズマンをデザイン・開発・テストの拠点とし、長く使用できる製品づくりに重きを置くEVERGOODSにとって、このソリューションダイを採用することは必然的だったと言えるでしょう。 ここからは、上記の2つのポイントをもう少し詳しく書いていきます。   ①従来の染色方法と比べて、環境負荷を大幅に削減できる まず、従来の染色方法とは、完成した生地を染める「後染め(ピースダイ)」のことを指し、現在でも最も一般的な手法です。 織り上がった生地の不純物を洗い流し、染料液に浸して染め、余分な染料をすすぎ、脱水・乾燥をする、というのが大まかな工程です。 必要に応じて、漂白を行ったり、撥水加工を施したりと、追加の工程もあります。 こうしたプロセスのなかで、大量の水や熱エネルギーを消費し、染料や化学物質を含んだ膨大な汚染排水を出すため、サステナビリティの観点から、環境負荷が高いことが最大の課題とされています。   それでは、ソリューションダイは何が異なるのでしょうか。 生地を染色する後染めに対して、ソリューションダイは、繊維の原料そのものを着色します。 生地は糸から、糸は繊維から、そして繊維はその原料から生まれますが、その原料の時点で染色を済ませてしまうのです。 織り上がった生地は、当然ながら染色する必要がないので、先述のような工程を丸ごと省くことができ、環境負荷を削減できる、というわけです。 実際に、後染めと比較して水と化学物質の使用量を最大で約90%、CO2排出量を約60%削減できると言われています。   ②長期間の使用でも色褪せしにくい ソリューションダイを採用した生地にはさらにメリットがあります。 それは、紫外線や摩耗による色褪せがしにくい、ということ。 製品を長期間使用すると、太陽光に晒されたり、いろいろな場面で擦ってしまったり、というようなことが積み重なります。 染料を使って生地(糸)の表面だけを染める後染めでは、表面が削れたり、紫外線によって化学変化が起きたりすることで、人間の目には色が薄くなったように見えます。 一方ソリューションダイでは、耐光性の強い顔料を使って原料を着色しているうえ、繊維の芯まで着色されるため、上記のような要因には圧倒的に強いのです。 ところで、EVERGOODSの開発チームは、後染めとソリューションダイの紫外線への耐久度を比べるため、ちょっとユニークな実験をしていました。 写真のように、それぞれの染色方法を採用したブラックの生地を縫い合わせたフラッグを作成し、屋根の上で約8ヶ月間、日光に晒し続けたそうです。 ↓左側(Eの文字がある方)が後染め、右側(Gの文字がある方)がソリューションダイ そして、その結果が次の写真です。 その差は一目瞭然。後染めの生地が完全に色褪せしてしまったのに対し、ソリューションダイの生地はほぼ変化がありません。 ちなみに、このフラッグに使われたソリューションダイの生地は、CIVIC PANEL...
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CAS1 or CAS2? サイズの選び方
CIVIC ACCESS SLING 2L ー CAS2は、優れたアクセス性、直感的な収納レイアウト、そして洗練されたストラップシステムによって人気を集めてきたスリングバッグです。 このCAS2をスケールダウンしたコンパクトモデル、"CAS1"が新たに登場。 これによって、CASシリーズは1Lと2Lの2サイズ展開になりました。 そこで今回は、それぞれの特徴や収納できるものを例に挙げながら、サイズの選び方についてスタッフの考えをまとめてみました。 CAS1とCAS2、どちらを選べばよいか迷われている方は、ぜひ参考にしてみてください。 CASシリーズの使用シーン まず、CAS1とCAS2はどちらも、日常の外出から旅先までの範囲で使用することが想定されています。 いわゆる「街歩き」で主に活躍してくれるという点では共通です。 パンツやジャケットのポケットに代わり、持ち物の安全性を確保しながら、必要なときに素早く取り出せるのが魅力のひとつです。 では、使用シーンが共通するなら、サイズはどのように選ぶのがよいでしょうか。 サイズの選び方の基準 結論として、「貴重品・必需品のほかに持ち歩きたい『プラスα』があるかどうか」がサイズの選び方の基準だと考えています。 つまり、簡単に分けると次のとおりです。 ・スマートフォンや財布、家や車のカギ、モバイルバッテリーなど、最低限の貴重品や必需品だけ持ちたい、という場合 → CAS1 ・上記のようなアイテムに加えて、状況に応じて「プラスα」として持ちたいものがある場合 → CAS2 ここからは、それぞれのモデルの特徴と、収納するものの具体例をご紹介していきます。 CAS1 CAS1の内部には仕切りが配置されており、合計で3つの独立した収納ゾーンを作り出しています。 身体側に配置された、スマートフォン/パスポート用スロットポケット 貴重品を安全に保管できる、ジッパー付きセキュリティポケット キーリーシュを内蔵したメイン収納スペース 実際の使用イメージがこちらの写真です↓ スマホ、財布、車のカギ、モバイルバッテリーのほかに、デジタルカメラ1台をすっきりと整理して収納できました。 カメラを持たない場合は、ハンドタオルやサングラスなどを代わりに入れることができそうです。 外出時の持ち物はとにかくミニマルにしたい、という方には新登場のCAS1がぴったりです。 CAS1の製品詳細はこちら。 CAS2 一方で、CAS2はコンパートメントが2つ(2気室)ある構造です。 シンプルかつ広く使えるため、かさばりやすいものを収納できるメインコンパートメント(キーリーシュ内蔵) ドロップインポケット&セキュリティポケットが配置され、小物を整理して収納できるアクセサリーコンパートメント CAS1と異なるポイントは、やはりこの広いメインコンパートメントの存在です。 そしてここに、先述の「プラスα」としての持ち物が大きく関わります。...
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